三菱マテリアルが出資するエレメンタルの完全子会社の外観

三菱マテリアルは18日、使用済み電気・電子機器のリサイクルを手掛ける米国企業に出資すると発表した。2026年1月に議決権ベースで19%の株式を取得する。出資額は非公表。同社は米国でリサイクル金属を製錬する企業にも出資しており、米国で回収と製錬を一括して担う体制を整える。

出資先はElemental USA E-Waste & ITAD(エレメンタル・ユーエスエー・イーウェイスト・アンド・アイタッド)で、2026年1月22日付で同社の普通株式を4448株取得する。非常勤の取締役1人と常駐の社員2人を派遣する。26年3月期の連結業績への影響は軽微としている。

また規制当局の承認取得を条件に三菱マテリアルの裁量で普通株式に転換できる優先株式も1万3771株取得する。優先株式には議決権はないが、普通株式に転換すれば議決権ベースで49%所有することになる。

スマホやパソコン、家電から取り出した電子基板は「都市鉱山」と呼ばれる。エレメンタルは年間約1万8000トンの使用済み電気・電子機器を、4つの施設で処理している。回収したリサイクル原料は別の出資先が米国に設ける製錬所や日本で処理する可能性があるという。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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