
J・フロントリテイリングは19日、中国・上海市の大型百貨店「上海新世界大丸百貨」に関する現地企業との事業提携を終了すると発表した。2015年に開店した同百貨店には人材を派遣し、開業前後の管理・運営に関する技術支援をしてきた。25年12月末で10年間の契約満了を迎えることもあり、同店の経営が好調なことから提携終了を決めた。
Jフロントは13年、上海新丸商業運営(旧上海新南東項目管理)と事業提携契約を結んだ。出資はしていない。従業員への販売サービス教育や販売促進支援などで店づくりに関わり、経営指導料を得てきた。提携終了に伴い、上海新世界大丸百貨は26年1月以降「大丸」商標のない新たな店名で営業する。
Jフロントは「大丸松坂屋百貨店の認知度向上や、海外駐在による人材育成などの成果を得られた」と振り返り、提携企業とは今後も友好的な関係を維持するとしている。一方、中国での今後の展開施策などは現時点では未定とした。
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