
日本生命保険の朝日智司社長は日本経済新聞社のインタビューで、保険の販売を担う営業職員の賃金を2026年度に6%超上げる方針を示した。6%超の賃上げは4年連続。朝日社長は「賃上げを定着させるのが重要だ」と述べた。
労働組合との協議を経て最終的に決める。職位や担当顧客数に基づく給与を積み増すほか、販売成績による変動幅を広げる。朝日社長は「営業職員が長く勤められるようにしたい」と話した。
日本生命では7月、三菱UFJ銀行への出向者による同行の内部情報の無断持ち出しが発覚した。傘下のニッセイ・ウェルス生命保険とあわせ計1500件超の持ち出しがあった。赤堀直樹副社長らを1カ月5%の減給処分としたほか、朝日社長や元社長2人は1カ月30%分の報酬を自主返納するとした。
朝日社長は「出向者による情報持ち出し問題はまだ終わっていない」と述べた。販売を担う金融機関への商品提供や販売支援にどのように取り組むかを説明するなどして、販売代理店との対話を進める考えを示した。
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