アイリスは新米価格の値下げに踏み切る(写真は5月の政府備蓄米の店頭販売の様子)

アイリスオーヤマ(仙台市)は22日、自社の通販サイトやグループのホームセンターで販売している2025年産新米の販売価格を23日から最大12.5%引き下げると発表した。コメ価格が高止まりするなか、消費者に安定した価格でコメを提供する社会貢献活動の一環としている。他の小売店の店頭価格への影響も注目される。

値下げするのは主力商品「令和7年度産 和の輝き 国産ブレンド」。10キログラム入りが6980円(税込み)とこれまでより12.5%(1000円)値下げし、5キログラム入りだと3980円と6.8%(290円)安くする。無洗米タイプも7.4〜10.7%引き下げる。

公式通販サイト「アイリスプラザ」や、宮城県で展開する「ダイシン」や首都圏の「ユニディ」などグループのホームセンター計34店舗で販売する。購入数量の制限は設けないが、仮に注文が殺到するなどした場合は販売方法を見直す可能性があるとしている。

アイリスは東日本大震災後の13年に地域の震災復興の一環として精米事業に参入した。14年に宮城県亘理町に精米工場を設け、精米のほか長期保存が可能なパックご飯の製造販売を手がけている。25年5月には随意契約の政府備蓄米を全国でいち早く店頭販売したことでも話題を集めた。

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