
オンラインで住宅売買を仲介するスタートアップのTERASS(テラス、東京・港)は22日、投資用木造住宅の受注販売サービスを始めたと発表した。工期が比較的短く済む木造で建築することで建築費の高騰に対応し投資家の利回りを高める。2028年ごろまでに50棟程度の建設を目指す。
「EN.(エン)」のサービス名で展開する。テラスが投資家の土地購入の仲介と土地購入後の建物の建築を担う。人工知能(AI)も活用して建築や収支の計画作成を効率化することでコストを削減する。
テラスは自社で建築を手掛けるため木造建築に強みをもつ湘南乃工務店(横浜市)を買収した。物件のデザインは建築家の谷尻誠氏が監修し、住まいにデザイン性を求める若年層を中心に入居を見込む。
まず首都圏の1都3県を対象に展開し、28年ごろまでに約50棟の建設を目指す。プロトタイプとして自社で土地を取得して建築した物件が26年5月に埼玉県朝霞市に完成し、最初の物件となる。
テラスの江口亮介社長は「インフレ局面で資産形成に注目が集まり、不動産投資も人気が高まっている。収益性を高め、手間とリスクを減らした選択肢として提供していきたい」と話す。
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