財務省が2026年度予算の概算要求で、国債の元本返済や利払いに充てる「国債費」として過去最大となる32兆3865億円を計上することが26日、分かった。過去最大となった25年度当初予算の国債費は28兆2179億円だった。長期金利の上昇で利払い費が大幅に膨らむ。
利払い費の算出根拠とする長期国債の想定金利について、25年度当初予算では2.0%としていたが、最近の長期金利の上昇を踏まえ、今回の概算要求では2.6%に引き上げる方針。利払い費は2兆5205億円増える。年末にかけての予算編成を経て、当初予算ベースで初の30兆円台となる可能性が高い。
日銀が24年以降、金融政策の正常化を進める中、長期金利は上昇基調。26日の東京債券市場では指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時1.620%と、約17年ぶりの高水準を付けた。
財務省=東京都千代田区
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