イムズ跡地に建設する複合ビルのイメージ=三菱地所提供

三菱地所は23日、福岡市・天神の商業施設「イムズ」の跡地で建設中の複合ビルについて、完成時期を2027年5月に延期すると発表した。26年末の完成を目指していたが、地盤が想定以上に固く地下の工事に遅れが生じている。開業は従来通り27年度中を見込む。

複合ビル「天神1-7計画(仮称)」は福岡市の再開発促進策「天神ビッグバン」の一環として、24年5月に着工した。地上21階(高さ約91メートル)、地下4階建てとし、延べ床面積約7万3742平方メートルの複合ビルにする。オフィスや商業施設に加え、米シアトル創業の「エースホテル」も入る。

地下2階は天神地下街と22年に開通した因幡町通り地下通路とつなぐ。商業スペースとして飲食店なども入居させ、広場も設ける。

緑化で容積率を緩和する市の制度にも認定され、壁面やテラスに植物を導入をする=三菱地所提供

再開発ビルの緑化によって容積率を緩和する福岡市の「グリーンボーナス」制度にも認定された。壁面や広場を中心に花や植物を設置し、敷地内には40本以上の高木を植える計画だ。

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