LINEヤフーは23日、川辺健太郎・代表取締役会長(51)が来年6月の株主総会後に退任し、顧問に就くと発表した。後任は未定。本人から申し出があったという。

 川辺氏は大学在学中に設立した携帯ソフト開発ベンチャー「電脳隊」をヤフー(現LINEヤフー)に事業売却し、同社に2000年に入社した。ヤフーニュースを手がけるメディア事業統括本部長などを経て、社長に2018年に就任。21年には国内IT業界で最大級とされたLINEとの経営統合を主導した。また、現在は最大手となったQR決済PayPayをグループ戦略の中核に据え、成長を後押しした。23年に合併でLINEヤフーが発足してからは会長として、LINE出身の出沢剛社長を支えた。

 川辺氏は23日、自身のX(旧ツイッター)で、「経営者として『為(な)すべきこと』はざっと済みました。後輩たちに委ねたい」などとコメント。退任後は「一旦、自分を『身軽な一個人』にします」と記し、AI(人工知能)分野での活動に注力する意向を示した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。