ホンダは23日、個人所有の電気自動車(EV)を電力系統につないで充放電する実証を始めると発表した。電力市場で取引ができるよう複数台のEVを制御する。クルマを使わない時間に電気を売って稼げる仕組みを実用化する。

三菱商事の電力事業子会社のMCリテールエナジーや住友電気工業などと実証する。大容量の蓄電池を積むEVを送電網に接続し、電力を融通する仕組み「V2G(ビークル・ツー・グリッド)」の技術確立を目指す。

V2Gは専用アプリを使う。充電プラグをつなげた状態で、自動で充放電するように設定できる。充放電の運用ができた場合、EV所有者に収益が還元される仕組み。乱高下する再生可能エネルギーの需給調整をEVが担えるようにする。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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