岡山、広島両県にまたがるJR芸備線の一部区間の存廃を話し合う芸備線再構築協議会は24日、広島市で幹事会を開き、2026年度に沿線で路線バスを運行し経済波及効果を検証、鉄道と比較する方針を確認した。JR西日本が実証事業の一環で運行している観光客向けの臨時列車は来年6月まで継続する。
路線バスは、平日は日常利用客向け、土休日は観光客向けを想定し、運行する。平日は早ければ5月の大型連休明け、休日は臨時列車が運行を終えた7月以降の開始を目指す。
乗客へのモニター調査や観光ツアーの企画、鉄道とバスが相互利用できる乗車券の発売などを通じ、乗客の満足度や費用対効果を測る。具体的な区間やダイヤは今後決める。
再構築協議会では、国土交通省が仕切り役となり、自治体や鉄道事業者が地方鉄道の存廃を議論する。昨年3月に芸備線で初めて設置され、協議開始から3年となる27年3月までの結論取りまとめを目指している。〔共同〕
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