
食品製造のモルツウェル(松江市)は介護施設向けの給食事業を拡大する。本社の隣接地で2027年3月に新工場の稼働を予定する。調理済み食材の生産能力を1日3万食から7万食に高める。各施設の調理人材の不足に伴う需要の伸びに応じる。
同社のサービス「楽盛(らくもり)」向けに増産体制を整える。施設の利用者に応じて献立を決め、料理ごとに真空パックして加熱調理し届ける。施設側は温めるだけで提供できる。
新工場は広さ約2500平方メートルで約20億円を投じ建設する。1日1万食を生産できる4ラインを設け、既存工場と計7ラインにする。今後3年で26人の新規雇用を計画し、島根県と松江市から投資額に最大で計2億7000万円の補助を受ける。24日、丸山達也知事から県庁内で立地計画認定書が交付された。
介護施設では人手が足りず自前の調理が難しくなっており全国で取引先を広げてきた。野津積社長は介護施設向け調理済み食材として全国シェアを「3割程度まで高めたい」と話す。25年8月期の売上高は24億円。売上高で「100億宣言」を公表しており、新工場の稼働でまず70億円程度に伸ばす。
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