植田和男日銀総裁は25日、東京都内で講演し、「賃金上昇を伴う形での2%の物価目標の実現は着実に近づいている」と述べた。その上で「金融緩和の度合いを適切に調整していくことは物価目標をスムーズに実現するとともに、息の長い成長につながる」と強調。経済・物価の改善に応じ、引き続き利上げを行っていく考えを示した。
植田総裁は「来年以降も賃金と物価がともに緩やかに上昇していくメカニズムが維持される可能性が高い」と指摘。「2026年度後半から27年度にかけて、基調的な物価上昇率が2%目標とおおむね整合的な水準で推移するという見通しが実現する確度は高まっている」と語った。
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