富士フイルムは、企業システムなどのデータを記録する磁気テープの新製品「FUJIFILM LTO Ultrium10（40TB）データカートリッジ」を2026年1月に発売すると発表した。記憶容量は最大100テラ（テラは1兆）バイト（非圧縮時は40テラバイト）と従来品から約3割増えた。
新製品は同社が6月に発売した磁気テープの上位モデルにあたる。独自の薄層化技術でテープの厚みを約2割薄くし、カートリッジ1巻当たりに巻き込めるテープの長さを約3割伸ばして記録容量を増やした。
磁気テープは大容量データを保管する目的で用いられる記録メディアで、主に情報システムのデータのバックアップに使われている。企業・組織へのサイバー脅威が深刻化する中、業務データや顧客情報、研究成果といった機密性の高いデータをオフライン環境で保管する方法として需要が伸びている。
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