
京都市観光協会は26日、11月の主要ホテルの中国人延べ宿泊数が前年同月より12.1%減ったと発表した。新型コロナウイルス流行下の2022年1月以来、中国人客が減るのは初めて。中国政府が11月14日に日本への渡航自粛を呼びかけたことが響いた。
客室稼働率は86.9%で、前年同月を0.7ポイント下回った。一方で平均客室単価は同4%高い2万9085円だった。25年4月(3万640円)に次いで過去2番目の高さだった。紅葉シーズンには欧米客の宿泊が好調で、強気の価格設定だったとみられる。
今後の見通しも示した。宿泊予約サイトの価格は春節(旧正月)前後の26年1月下旬から2月末にかけて下落しているが、1〜2月の稼働率は25年を大きく下回らない予測だ。
観光協会の神田有希氏は「販売価格を引き下げて中国人客の減少分を他の国や国内客に売り込む動きがある」と語る。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。