純伊勢産ウイスキーを発売する伊勢萬の小林大介社長(右)と製造担当の角谷明彦さん=伊勢市小俣町明野の伊勢萬伊勢蒸留所で2025年12月26日、小澤由紀撮影

 三重県伊勢市の酒造会社「伊勢萬」が30日、伊勢神宮内宮前おはらい町の伊勢萬内宮前酒造場で、純伊勢産の「シングルモルトウイスキー 伊勢 -2025Edition-」(700ミリリットル、税込み1万円)を発売する。限定250本。1月3日まで同所で試飲(600円)もできる。

 同社は2021年6月にウイスキーの製造免許を取得。カナダやスコットランド産原酒を伊勢で熟成、ブレンドした「神路」シリーズで高い評価を得てきた。

 「伊勢」は、宮川の伏流水とミディアムピート麦芽を蒸留して作った原酒をバーボンのたるで3年8カ月熟成させた。工程は全て伊勢蒸留所の純伊勢産ウイスキーだ。バニラや青リンゴを思わせるたるの香りとスモーキーさが特徴という。

 製造担当の角谷明彦さんは「熟成年数は浅いが、まろやかな口当たりで本物といえるものができた。ぜひストレートか1対1の水割りで味わってみてほしい」と胸を張る。

 店頭販売に先立ち、23~25日にオンラインで1日10本ずつ先行販売したところ、連日1分以内に完売。小林大介社長は「予想以上の反響だ。伊勢の気候で育み、熟成させることに意義がある」と話している。【小澤由紀】

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