
ソフトバンクグループ(SBG)は29日、デジタルインフラ専門の米投資会社デジタルブリッジ・グループを買収すると発表した。同社の企業価値を約40億ドル(約6200億円)と評価した。26日終値に15%を上乗せして同社の普通株を1株16ドルで買い取る。人工知能(AI)のインフラ構築に向けてデジタルブリッジの投資先を活用する。
デジタルブリッジの株式には普通株と優先株があり、SBGは普通株を取得する。優先株を買い取らないために実際の買収金額は評価額を下回る見通しだ。米規制当局の承認を経て2026年後半の買収完了を予定する。
SBGの孫正義会長兼社長は「デジタルブリッジの買収は次世代AIデータセンターの基盤を強化し、SBGのビジョンを前進させる」とコメントした。孫氏はAIが人知を超える「人工超知能(ASI)」の実現に向けて重点投資する4分野の一つにデータセンターを掲げている。
デジタルブリッジはデータセンターや携帯電話の基地局、光ファイバー通信などの分野に投資している。ポートフォリオにはデータセンター運営の米バンテージ・データセンターズや米データバンクなどが含まれる。
投資先のバンテージは米オープンAIなど向けのデータセンターを建設中だ。データバンクは利用者に近い場所で処理を行う分散型データセンターを展開する。
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