2026年も日本や世界の半導体をめぐる企業の競争は激しくなりそうです。25年は最先端半導体の国産化を目指すラピダスが回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体の試作に成功した一方、中国の半導体産業が力を付けていることが明確になりました。26年の競争を読み解く5本を選びました。
ラピダス、政府頼み脱却に一歩 株主30社「奉加帳方式」に危うさも

最先端半導体の量産を目指すラピダスの株主が現在の8社から、2025年度末までに約30社に拡大する見通しとなった。調達額は当初の目標を超える1300億円に膨らみ、交渉次第ではさらに増える。資金調達の多様化につながる半面、複数社に資金拠出を…続きはこちら
TSMC、熊本でAI半導体生産を検討 先端品「4ナノ」に計画変更

半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県内で10月に着工した新工場の計画を変更し、先端半導体の生産を検討していることが分かった。人工知能(AI)向けで主流となっている回路線幅4ナノ(ナノは10億分の1)メートルの製造設備導入…続きはこちら
米マイクロンが広島にAI半導体新工場 1.5兆円投資、国内入手容易に

米メモリー大手のマイクロン・テクノロジーは広島工場(広島県東広島市)に新しい製造棟を建設する。2026年5月に着工し人工知能(AI)向けの次世代メモリーの出荷を28年ごろに始める。投資額は1兆5000億円で経済産業省が最大5000億円を補助す…続きはこちら
東芝がロームと関係修復急ぐ パワー半導体協業、中国企業と合意破棄

暗雲が立ち込めていた東芝とロームのパワー半導体協業の協議が再開した。東芝が8月に中国企業と技術協力で合意したことにロームが反発し中断していた。東芝は事態を収拾するため中国企業との合意を異例の1カ月で破棄した。ロームとの協力を進め…続きはこちら
中国半導体メモリー、世界シェア10%超え 分断が招いた技術追い上げ

データ保存に使うメモリー分野で中国の存在感が増している。長期記憶に使うNAND大手の長江存儲科技(YMTC)は販売数量シェアが初めて10%を超えた。米中対立を背景に自国の半導体を使うよう促す中国政府の優遇策で技術力を急速に高めた。現在…続きはこちら
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