▼IT業界の人材不足 国内のIT(情報技術)業界では将来にわたってエンジニア(技術者)などの人材不足が懸念されている。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や人工知能(AI)対応への需要が旺盛になり、開発を担う人材供給が追い付かないためだ。システム開発は設計からプログラミングなど各段階で多くの人材が必要となり、労働集約型産業と指摘されることが多い。
人材市場では獲得競争が激化している。厚生労働省によると2025年11月の「情報処理・通信技術者」の有効求人倍率(常用、パート含む)は1.43倍で全体を示す「職業計」は1.12倍だった。全体より高い水準が続く。

経済産業省は25年以降、IT人材不足が顕著になるとみて「25年の崖」と呼んで問題提起している。30年には不足分が最大79万人に達すると予測する。人材確保と同時に省人化も急務となっており、AIによるシステム設計や自動プログラミングが広がりつつある。一方、海外では米アマゾン・ドット・コムなどIT・テック大手による人員削減の動きも出ている。
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