中部電力は5日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)3、4号機の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査をめぐり、想定される最大の地震の揺れである「基準地震動」の評価について、不適切な事案があったと発表した。実際の審査で説明した内容と異なる方法を用いていた疑いがあるという。基準地震動は原発の耐震性の基礎となる評価で、早期の再稼働は困難になった。
同社は外部の弁護士からなる第三者委員会を設けて、詳細を調査する。
南海トラフ地震の想定震源域に位置する浜岡原発は、2011年の東日本大震災後に政府の要請を受けて1~5号機が全機停止した。同社は3~5号機の再稼働をめざしており、規制委が3、4号機の審査をしている。
23年9月には基準地震動が、24年には想定される最大の津波(基準津波)が「おおむね了承」された。その後、プラントの審査が進められてきたが、昨年12月22日以降は審査が止まっているという。
同社は「審査に重大な影響を及ぼすおそれがあるとともに、当社の原子力事業に対する信頼を失墜させ、同事業の根幹を揺るがしかねない事案であると極めて深刻に受け止めている」とコメントした。
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