2025年は新政権が発足し、人工知能(AI)などへの積極投資を掲げる一方、長期金利の上昇や円安傾向が目立った。26年の経済はどうなるのか。西日本フィナンシャルホールディングスの村上英之社長に展望や経営方針を聞いた。
――新年の抱負を聞かせてください。
◆夏ごろに(JR博多駅前に)新本店ビルが開業する。着実な成長に向けた1年としたい。(2026年度からの)新たな中期経営計画では、顧客との関係をさらに強化し、人的資本とデジタルの投資を続ける。AI(人工知能)も加え、一層加速させる。金利のある世界となり、預金を中心に顧客の行動がかなり変わりつつある。対応戦略を抜かりなくやっていく。
――新たな経営計画のポイントは?
◆リテール(個人向け)ビジネスを、時代に合わせていかにレベルアップさせるかが大きなテーマだ。ネット専業銀行やメガバンクもリテール戦略を積極的に打ってきている。(傘下の西日本シティ銀行の)営業店を事務処理の場から、コンサルティング中心の場に変えている。
――福岡市は若者が多く流入しています。新規の顧客開拓につながっていますか。
◆若者の新規口座の獲得状況については、減っているわけではないが決して順調ではない。若者の人数の割に(西日本シティ銀の)シェアは高くない。スマホアプリ機能の拡充やポイントサービスの見直しといった強化策が必要だ。
――現在、グループの本部機能がある福岡市博多区の本店別館ビルと近くの事務本部ビルは、新本店の開業後どうしますか。
◆建て替えを検討中だ。銀行の事務所として使うことはないだろう。(28年末までに完成を目指す市の再開発促進事業の)博多コネクティッドの認定も当初は視野に入れたが、建設費が高騰するなど環境が変わった。オフィスビルやホテル、複合施設などいろいろな可能性を調査している。【聞き手・中園敦二】
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