
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは9日、坂井一也取締役最高財務責任者(CFO)が2月1日付で社長に昇格すると発表した。森下一喜社長は代表権のない会長に就く。森下社長はアクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタル(SC、東京・渋谷)から退任を求められており、経営から退いて開発に専念する。
森下氏は2004年にガンホーの社長に就任し、12年にリリースしたスマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)の開発を主導した。パズドラは現在も国内スマホゲームの上位に位置し、同社の収益の柱だ。新社長に就任する坂井氏は森下氏の社長就任と同時期にCFOとなり、財務面を支えてきた。
一方、ガンホーの大株主であるSCは「パズドラ以降にヒット作を生み出せていない」として、開発責任者でもある森下氏の経営責任を問題視してきた。25年3月の定期株主総会では森下氏の報酬減額、同9月の臨時株主総会では取締役解任を株主提案し、それぞれ否決された経緯がある。
ガンホーの担当者によると、森下社長から「開発に専念したい」と申し出があったという。ゲームの開発責任者として社内に残ることで社内外にクリエーターとしての影響力を維持しつつ、株主からの批判をかわす狙いがあるとみられる。
坂井一也氏(さかい・かずや) 1987年(昭62年)九州産業大商卒、九州相互銀行(現十八親和銀行)入行。04年ガンホー入社。05年取締役。兵庫県出身。60歳。
【関連記事】
- ・モバイルゲーム、10年たっても「パズドラ」 日系企業停滞
- ・ストラテジック、ガンホーに株主提案 社長報酬減を要求
- ・ガンホー臨時株主総会、社長解任決議を否決 アクティビストが提案
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。