記者説明会で説明するヘルプフィールの洛西一周CEO(27日、東京都中央区)

人工知能(AI)を使った問い合わせ対応サービスのHelpfeel(ヘルプフィール、京都市)は27日、第三者割当増資で26億円を調達したと発表した。調達した資金で新サービス開発のためにエンジニアを採用し、営業人材を拡充する。M&A(合併・買収)も検討する。

増資はベンチャーキャピタル(VC)のグローバル・ブレイン、SMBCベンチャーキャピタル・マネジメント、JPインベストメントが引き受けた。新規株式公開(IPO)に向けた準備を進めており、調達した資金で事業拡大を加速する。

ヘルプフィールは顧客や社員からの問い合わせについて適切に回答することを支援するサービスを手掛ける。AIで質問の意図を推測して求められている答えを返せる。

10月以降に3つの新サービスを順次公開する。「ヘルプフィール・エージェントモード」は問い合わせ画面からサイト内にある他の機能を利用できるようにする。例えば、イベントに参加したい顧客が問い合わせ画面でイベント会場の場所を聞いた際、回答とともにイベントの予約受け付けフォームも提示。問い合わせの画面から移らずにイベント予約を完了できるといった利用を想定する。

その他に顧客対応の担当者向けに顧客への返信の下書きを生成する「ヘルプフィール・サポート」、様々な顧客から寄せられる問い合わせの傾向を分析しホームページに記載されたサービス説明の改善点を洗い出せる「ヘルプフィール・アナリティクス」も始める。

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