
京都を代表する伝統工芸品である西陣織の総出荷額が2023年に169億円と、新型コロナウイルス禍で急減した2020年の181億円を6%下回り、比較可能な1975年以降の過去最低を更新したことが西陣織工業組合などの調査で分かった。和装の需要の厳しさがあらためて浮き彫りになった。
27日開催した西陣機業調査報告会で小平真滋郎理事長は「産地にとっては厳しい結果が出ている。第一に和装の需要喚起に向けて努力を重ねること、第二に小さくなっても強い産地を維持することが大事だ。オール西陣として一丸となってみんなで助け合っていくしかない」と話した。
西陣機業調査は3年に1度実施され、「西陣の国勢調査」ともいわれる。調査期間は24年7〜9月、調査対象組合員数は253社、回答率は92.1%だった。
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