
ヨーロッパの27カ国が加盟する欧州連合(EU)の大阪・関西万博のパビリオンは「未来を育む」をテーマに掲げている。2050年の温暖化ガス排出を実質ゼロにする環境政策を中心に、自然や生物を守る取り組みを紹介。館内は竹、麻、コルク、オレンジの皮など植物素材を活用した空間となっている。
入館すると大小様々な植物が来館者を出迎え、小さな森の中に迷い込んだような気分に。「葉っぱを触って対話を始めましょう」とスタッフに促され、植物の葉にそっと触れてみる。センサーが反応し、モニターに映し出された植物が持続可能な農業や漁業について解説してくれる。館内に設置されたワインのコルク栓を再利用したベンチに座って見上げると映像が流れ、EU加盟各国の環境問題への取り組みなどの事例を学べる。

日本文化の要素も取り入れられている。多くの来館者が足を止めて見入っていたのは、デンマークの企業が開発した枯れ山水の庭を手入れするロボットアーム。砂の上に波の模様を描いたり、石を巧みに避けながら美しい幾何学模様を作り出す様子に「おおっ!」と感嘆の声が上がった。

「デジタル折り紙」も見どころの一つだ。タッチパネル上でEU各国の福祉や人道支援活動などの紹介を読みながら、指でスワイプしてデジタルの折り鶴を作っていく。完成させると、鶴となってタッチパネルから飛び立つ演出となっている。
EU館は長屋形式の建物に各国が区画ごとに入居する「タイプB」のパビリオンで、限られたスペースながら仕掛けが満載だ。予約不要なので、ふらりと立ち寄ってみては――。
欧州連合館(S07)の位置は


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