ビックカメラ有楽町店(東京・千代田)のテレビ売り場

電子情報技術産業協会(JEITA)は28日、7月の薄型テレビ出荷台数が前年同月比7%減の34万7000台だったと発表した。前年にパリ五輪による特需があった反動で2カ月ぶりに減少した。出荷金額も6.1%減の342億円と減らした。

薄型テレビの出荷台数を型別で見ると、60型以上が好調で7.5%増の5万台と増やした。30〜39型が8%減の6万7000台、40〜49型が3%減の9万9000台、50〜59型が10.9%減の9万9000台とそれぞれ減少した。

パネル別の出荷台数では、有機EL製品が36.5%減の2万9000台だった。微細な発光ダイオード(LED)を敷き詰めた「ミニLED」テレビの存在感が高まっている。

同日発表した民生用電子機器全体の出荷金額は7.5%減の872億円だった。カーナビなどの「カーAVC機器」は3.9%減の397億円で、7月に新車販売台数が落ち込んだ影響を受けた。オーディオ関連機器はステレオヘッドホンやスピーカーシステムがけん引して、2.1%増の56億円だった。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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