スタバが9月1日に開く店舗で提供するパン(28日、東京都新宿区)

スターバックスコーヒージャパン(東京・品川)は9月1日に店内で焼いたパンを提供する店舗の1号店を開く。28日に報道関係者向けに公開した。国内のコーヒー消費量は減少が続いており、食品を強化してコーヒーファンだけでない消費者も呼び込む。今後は都市部を中心に出店を広げる。

商業施設の新宿マルイ本館(東京・新宿)内に、希少なコーヒー豆を使った商品をそろえる「スターバックス リザーブ」ブランドとして出店する。店内のオーブンで焼き上げるクロワッサン(店内利用で税込み380円)を目玉商品とし、ラベンダー風味のシロップや乾燥イチゴを組み合わせたカフェラテなど新店舗限定のドリンクを7種類用意する。

イタリア・ミラノをテーマに大理石のカウンターを設置したほか、青色を基調とした内装とし、従来の店舗との違いを出した。マーケティング本部の藤井陽介チームマネジャーは「ドリンクを提供するカウンターを広めに設計し、従業員との交流も生まれるように工夫した」と話す。

全日本コーヒー協会によると、24年の国内消費量は40万トンと、ピークの16年の15%減となる。国内の消費量が減るなか、手薄だったパンなどの食品を強化することで、コーヒーになじみの薄い層の来店を促す。

【関連記事】

  • ・缶コーヒー、10年で消費4割減 ペットボトルや紙パック台頭
  • ・タリーズ、コーヒー30円値上げ450円に 原材料・人件費高騰で

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。