
三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹は、高知県で「酢みかん」と呼ばれる果汁や果皮の香りを楽しむ柑橘(かんきつ)類を使った食品を9月17〜30日に展開する。三越日本橋本店(東京・中央)の地下食品フロアやレストランで、総菜から菓子まで幅広く提供する。地域の伝統的な食文化を楽しめる機会とする。
酢みかんはユズやぶしゅかん、ベルガモットなどを指し、果汁や果皮を調味料として使う。高知県では40種類以上が栽培されており、日常の食に欠かせない存在だ。
仏菓子店「カフェタナカ」はぶしゅかんとベルガモットを使ったバターサンドを販売する。ほろ苦さや香りを生かし、生地には高知県産のサンショウや塩も使用した。老舗和菓子店「栄太楼総本舗」はユズをあんに使った団子を販売する。そのほかギョーザやすし、弁当なども提供する。
28日に開いた報道陣向けの内覧会で、三越伊勢丹の担当者は「未来につなげる食をテーマに、長い期間をかけて話し合い商品開発をしている。酢みかんの香りを大事にしながら、新しい形で(食文化の)紹介ができている」と自信を示した。
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