NECはウェブ上の操作やログなどの行動履歴から、ベテラン社員の「暗黙知」を自動抽出する技術を開発したと発表した。書類申請の操作手順や調査業務における文献参照など社員個人や組織内に蓄積された知見を抽出し、人工知能(AI)で業務を自動化する。2026年度中のサービス提供を目指す。
会計・経理システムや学術論文データベースなどブラウザー(ウェブ閲覧ソフト)上の業務が対象。システムの操作手順などの業務知見を抽出し、データベース化する。これまでウェブを使った業務の知見は社員個人や組織内の「暗黙知」となっており、業務の引き継ぎに課題があった。
NECは抽出した業務知見のデータを基に、人の代わりに自律的に作業する「AIエージェント」を生成する技術も開発した。例えば「9月の経費精算をやっておいて」、「〜の件について調べておいて」などの曖昧な指示でも、これまでの社員の行動履歴を基に業務を自動で遂行する。
NECは「WebArena(ウェブ・アリーナ)」と呼ばれるAIの性能を評価する指標を使って、新技術を検証した。同指標は実際のインターネット利用に近い環境でAIが自然言語の指示通りにウェブ操作できるかを評価する。世界で初めて人間のタスク成功率として置かれている「78.2%」の指標を上回り、「80.4%」を記録した。
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