▼音楽生成AI つくりたいスタイルや歌詞などを打ち込むと、自動で音楽をつくる生成AI(人工知能)。AI作曲を巡っては、無断でAI学習に楽曲が使われることで、著作権侵害や盗作などが懸念されてきた。楽曲にそっくりな音楽が無断生成されると、本来得られるはずの配信料や著作権料が減ってしまう。人間による歌詞などの模倣とは異なり、生成AIがアーティストの声や歌い方の特徴を学べば、歌手Aと歌手Bを混ぜたような楽曲制作も可能になる問題点がある。

一方で音楽業界はライセンス(利用許諾)モデルへの移行も進む。2025年11月には米ワーナー・ミュージック・グループなど主要3社が、アーティストの同意を得た上で、米AI新興クレイ・ビジョンに楽曲データを提供する契約を結んだ。ワーナーは「音楽の価値を適切に反映した条件を求める」といった基本方針も公表した。

制作過程の一部におけるAI活用も増えている。古いデモテープから故ジョン・レノンさんの声をAIで抽出して作ったザ・ビートルズの「新曲」は、25年に米グラミー賞を受賞した。完全なAI生成と、AIを使いながらも人が主体となって創作する場合とは、切り分けて考えられている。

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