ユニチカは29日、子会社の大阪染工(大阪府島本町)を清算すると発表した。本社工場はサントリーホールディングス(HD)に譲渡する。譲渡金額は非公表だが、譲渡益は194億円を見込む。売却資金は担保権をもつ取引金融機関への返済に充てる。

土地面積は約4万6000平方メートルで、建物の延べ床面積は2万8000平方メートル。サントリーHDは今回取得する土地の近くにウイスキーを生産する山崎蒸留所(大阪府島本町)を持つ。具体的な用途はこれから検討するとしたうえで、「山崎は重要な場所であり、サントリーグループにとって有効活用できるようにする」(サントリーHD広報)とコメントした。
大阪染工は綿製品などの染色業を手掛ける。サントリーHDへの2026年10月末の引き渡しに合わせて清算となる。約100人いる従業員については「グループ内への配置転換によりなるべく雇用を維持する」(ユニチカ広報)とする。
ユニチカは同日、子会社であるユニチカテキスタイル(岡山県総社市)の本社工場も国内企業へ売却すると発表した。売却先の具体名や譲渡額は非公表。譲渡益22億円は大阪染工の工場と同じく取引金融機関への返済に充てる。ユニチカは2月、テキスタイルの生産を9月で停止すると発表しており事業譲渡先を探すとしていた。
ユニチカは24年11月、赤字が続く祖業の繊維事業からの撤退を中心とする経営再建策を発表した。25年6月には繊維事業で主力の岡崎事業所(愛知県岡崎市)を総合繊維業のセーレンに売却することで基本合意するなど、譲渡先の決定を相次ぎ発表している。事業譲渡先の選定については8月末を期限としていた。
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