電気事業連合会は20日、原子力発電所でのプルトニウム利用の見通しを公表した。使用済み核燃料を仏工場で再処理して製造したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使う。関西電力の高浜原発でMOX燃料を使うことで、26、27年度でそれぞれ0.7トンのプルトニウムを消費する。

電力大手の保有量は2025年度末で40.1トンとなる見込み。電事連は国内での保有量の低減に向け、30年度までに原発12基で年6.6トン程度を利用することを目指している。28年度の消費見込みは0トンとした。

MOX燃料に含まれるプルトニウムは核兵器の燃料に転用しうるため、利用目的を超える量を保有しない方針が定められている。MOX燃料を継続的に使うことで保有量を減らす必要がある。国内でMOX燃料を使って運転できる原発は九州・四国と関西電力の3社で計4基ある。

原発でのプルトニウム利用について、従来は今後5年の計画を電事連が集計・予測して公表していたが、今回は今後3年分のみの公表にとどめた。再処理する仏工場での生産や調達が見通せない状況が続いていることを反映した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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