INPEXの合成メタン製造設備(2025年、新潟県長岡市)

INPEXと大阪ガスは24日、新潟県長岡市で水素と二酸化炭素(CO2)から天然ガスの主成分のメタンを製造する試験設備の運転を始めたと発表した。1年間の製造能力は一般家庭1万戸相当と世界最大規模で、INPEX子会社のパイプラインを通じて工場などの需要家に供給する。ガスの低炭素化に向けて知見を蓄える。

水素とCO2から作ったメタンは合成メタンと呼ばれ、天然ガスよりも環境負荷が少ないとされる。原料の水素は岩谷産業から買い、CO2はINPEX子会社で国内事業を手がけるINPEX JAPANの南長岡ガス田で天然ガスと分離したものを使う。

事業は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの助成を受け、期間は2026年度まで。助成期間終了後の稼働については未定としている。20日に試運転を完了し、製造した合成メタンをINPEX JAPANの天然ガスのパイプラインに注入した。

合成メタンは現時点ではコストが高いとされるが、実現すれば工場の燃料や都市ガスなどの低炭素化につながるとの期待がある。天然ガス供給で使うインフラも活用できる。INPEXは製造技術や操業の知見を蓄積し、規模拡大などを模索する。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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