大阪・関西万博会場で運行され、トラブルが相次いだEVバスの開発・販売元「EVモーターズ・ジャパン」(北九州市若松区)は、一連の問題の責任を取って、創業者の佐藤裕之社長が2月28日、辞任した。後任は角英信副社長で、就任は1日付。
同社によると、自社のバス全317台のうち、万博で使われた車両を含め3割超の113台で乗降扉のゴム部分の欠落やブレーキ部品などの不具合があった。油圧をブレーキ装置に伝える「ブレーキホース」で、取り付け時に生じたねじれが使用過程で元に戻ろうとする「寄り戻り」が発生する可能性があり、設計上の欠陥があったとした。車両は主に複数の中国メーカーに製造を委託しており、同社は対象となる中国製のバス85台のブレーキホース一式を交換するリコールを国交省に届け出て既に交換作業は終了しているという。
同社は大手商社などから出資を受けて、19年に創業。トラックから観光バスまで幅広い商用EV車両の開発や販売を手掛けている。
同社のバスを巡っては2025年9月1日、大阪市内を回送中にハンドル操作が効かず中央分離帯に衝突。同年10月には、国交省が道路運送車両法に基づいて同社の立ち入り検査を実施している。【橋本勝利】
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