東ソー子会社の大洋塩ビ(東京・中央)は26日、塩化ビニール樹脂を4月21日納入分から値上げすると発表した。建築資材などに使われる樹脂で、原料に基礎化学品のエチレンを使う。ホルムズ海峡の事実上封鎖に伴うナフサ(粗製ガソリン)の調達難で原料価格が高騰しており価格転嫁する。
細かい値上げ幅は非開示だが、1キログラムあたり45円以上引き上げる。塩ビはエチレンや塩素が原料で、エチレンは国内での減産が相次いでいる。
大洋塩ビには東ソー、デンカが出資しており、千葉県と三重県に生産設備を持つ。経済産業省の主な石油化学製品の生産能力調査によると、年間の生産能力は約41万トンで国内全体の約2割にあたる。塩ビ樹脂では国内最大手の信越化学工業も値上げを決めた。
川上の原料にあたるナフサは国内需要の4割超を中東に依存している。その上、ナフサを熱分解し基礎化学品を生産するエチレン生産設備は減産が相次いでおり、大洋塩ビは「原料不足に起因した操業率低下もしくは操業停止による樹脂の供給制限は不可避の見通し」と話す。
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