
【ニューヨーク=共同】カナダ航空最大手エア・カナダは14日、客室乗務員によるストライキが16日に始まるのに伴い、16日は全便を欠航すると発表した。14日から段階的に運航を縮小した。傘下の格安航空エア・カナダ・ルージュも対象で、全便運休の場合1日当たり約13万人の利用客に影響する見通し。
カナダ公共労働組合(CUPE)に所属するエア・カナダとルージュの客室乗務員約1万人が、賃金や雇用条件の改善を求めてストを実施する予定。エア・カナダは日本を含む約65カ国に就航している。
カナダ放送協会(CBC)によると、14日は数十便、15日は約500便が欠航。欠航対象便の予約客には無料での別日程への変更や、全額払い戻しに対応する。
労使交渉で、会社側は4年間で総報酬38%増などを提示したが、組合側は拒否した。組合側はこれまで、賃金水準の低さなどを問題視してきた。
エア・カナダのマイケル・ルソー最高経営責任者(CEO)は「運航の混乱が顧客や取引先に与える影響を、残念に思う」とのコメントを発表した。一方、組合支部の幹部は「無償や貧しい賃金で働く日々は終わりにしなければならない」と訴えた。
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