
サントリーホールディングス(HD)会長を1日付で辞任した新浪剛史氏(66)は3日、東京都内で開かれた経済同友会の定例記者会見に代表幹事として登壇し、自身の進退について「私自身は潔白であると考えているが、透明性の高い経済同友会の仕組みに委ねて、当面は活動を自粛したい」との考えを示した。
同友会の規定に基づき、岩井睦雄筆頭副代表幹事(日本たばこ産業会長)が当面、代表幹事を代行する。
サントリーHDは2日、新浪氏から自身で購入したサプリメントを巡り警察の捜査を受けたと報告があり、1日付で辞任届を受理したと発表した。
関係者によると、このサプリメントは海外で正規販売されているが、門司税関(北九州市)の調査で、国内では違法となる大麻成分が検出されたという。
一方、福岡県警が8月に東京都内の新浪氏の自宅を捜索したところ、大麻や違法薬物は発見されず、新浪氏の尿からも薬物使用が疑われる成分は検出されなかった。
新浪氏は、経済同友会代表幹事のほか、政府の経済財政諮問会議の民間議員などの要職も務めている。【加藤美穂子、成澤隼人】
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