モーター大手のニデック(京都市)は3日、グループ内で不適切な会計処理が行われた疑いがあり、外部弁護士らの第三者委員会を設置して調査を始めたと発表した。ニデック本体の経営陣の関与などをうかがわせる資料も見つかったという。
同社によると、今年7月に傘下の家電・産業用のモーターを扱う「ニデックテクノモータ」(同)から、中国・浙江省の子会社で値引きに伴って取引先から戻ってきた約2億円を適切に会計処理していなかった疑いがあると報告があった。
この事案を受けた社内調査を進める中で、ニデックを含むほかのグループ企業でも、本件とはまた別の不適切な会計処理が疑われる資料が複数見つかった。経営陣の関与または認識の下で、リスク資産の評価減の時期を恣意(しい)的にずらすなどしていた可能性があるという。
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