
かつて「水泳の聖地」として親しまれてきた東京辰巳国際水泳場(江東区)が、都立初の通年型スケートリンク「東京辰巳アイスアリーナ」に生まれ変わり、6日に開業を迎える。水泳場時代の設備などを生かして改修し、年間28万人の入場を見込む。
1993年に開業した同水泳場は30年間、競泳の国際大会などに利用されてきたが、老朽化が進んでいた。東京オリンピックでは水球会場に選ばれ、競泳は東京大会を機に近隣に新設された「東京アクアティクスセンター」で実施された。
都は東京大会後の利用方法を検討し、プールとして引き続き活用する案や体育館に改修する案などが示された。中でも都内で通年利用可能なアイスリンクが4施設と少ない一方、氷上スポーツの需要が高まっていたことから決められた。
開業する同アリーナは、屋根補修や製氷設備の新設など再整備に都が計約70億円を投入。スケートやホッケーの国際規格を満たすメイン(60メートル×30メートル)と一回り小さいサブ(47メートル×17メートル)の二つのリンクがある。観客席は仮設を含め最大約5000席。フィギュアスケートやアイスホッケー、ショートトラック、カーリング、パラアイスホッケー、車いすカーリングの6競技の開催が可能だ。

一般利用は大人1200円、高校生1000円、小中学生800円、未就学児400円。スケート靴のレンタルは400円。
6日の開業記念イベントでは、アイスダンスの人気カップル「かなだい」こと村元哉中さんと高橋大輔さんのパフォーマンスのほか、2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんらが登場する予定。19日開幕の東京フィギュアスケート選手権大会が同アリーナでの最初の大会となる。【遠藤龍】
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