山梨県は全国のスタートアップの実証実験を支援する事業で新たに東京都内の4社を採択した。県内の病院や企業、市町村の協力を得て、感染症診断の迅速化や子育てうつ対策サービスといった新事業の開発を目指す取り組みを支援する。
4社はカーブジェン(東京・渋谷)、ココロミル(同・新宿)、スペースシフト(同・千代田)、ファミワン(同・渋谷)。応募の42社から採択した。2026年2月まで県内で実証実験し、同年3月に成果報告会を開く。県職員が伴走支援し、最大600万円を補助する。
カーブジェンは人工知能(AI)を活用した感染症診断支援を県内の病院で実施し、診断時間と費用の削減効果を検証する。ココロミルは県内企業の従業員に24時間装着できる心電計を着け、睡眠時無呼吸や不整脈の早期発見の効果を検証する。
スペースシフトは人工衛星データとAIを用いて、遊休農地を高精度に特定する実験をする。ファミワンは県内宿泊施設で子育てによるメンタル不調を予防する宿泊サービスを試行する。

県の実証実験サポート事業は21年度下期にスタートして今回が9期目。実証実験の採択件数は計50件となった。
【関連記事】
- ・医療の研究開発をデジタル化 カーブジェン、AI使い支援
- ・使い捨て心電計が保険適用 ココロミル、年2万台販売へ
- ・人工衛星、重み増す民間データ 情報分析力で活用拡大
- ・LINEで妊活支援 ファミワン社長、実体験生かす

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。