「まにわっと電力」の設立式典で看板の前に立つ関係者。左から2人目が太田昇市長(岡山県真庭市、8月28日)

岡山県真庭市は民間企業と共同出資で地域電力会社「まにわっと電力」を立ち上げた。まず市外の電力小売会社の電力を市内の事業者に割安な料金で供給する取次業務を手掛ける。将来は市内の木質バイオマス発電所などで生み出された電力を市内の家庭などに直接販売する小売事業者となり、電力の地産地消を狙う。

資本金4000万円の51%を市が、残りを市内外の民間9社が出資した。比率は省エネ設備設計などのテスホールディングス子会社、テス・エンジニアリング(テス社、大阪市)が9%、ちゅうぎんフィナンシャルグループのちゅうぎんエナジー(岡山市)が5%など。設立は8月5日付で市内の閉校となった高校跡に事務所を置く。

当面は電力小売りを手掛けるテス社の電力供給先を市内で開拓し、取次手数料を収益源とする。2025年度に4億円超の売上高を見込む。収益を子育て支援や交通対策といった地域貢献事業に生かし、賛同を得て契約を伸ばす。経営を軌道に乗せ、市内の家庭への電力小売りも目指す。

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