KDDI傘下で英会話教室大手のイーオン(東京・新宿)は8日、人工知能(AI)を使った中学校向けの英会話学習教材「ララランゲージ」を開発したと発表した。AI相手に会話を練習できるのが特長で、生徒が恥ずかしがらずに話せるようになるという。9月中旬に一部の中学校で実証実験を始め、2026年春のサービス開始を目指す。
韓国のLGグループ傘下の企業と共同開発した。米マイクロソフトのクラウド基盤「Azure(アジュール)」を使う。AIを相手にした会話練習などを交え、授業の予復習に活用できる。契約は学校単位で、教員は生徒の学習状況を確認できる。
日本人は人前で外国語を話すのが苦手とされ、生徒同士や教員らを相手にした会話練習をためらう傾向がある。イーオンはこうした点に着目し、ヒトに代わってAIを話し相手に据えることで、英語教育の課題である実用的な会話力の養成につなげる。
学習内容は東京書籍(東京・北)が出版する英語教科書「NEW HORIZON」に準拠する。イーオンによると、教科書に準拠した初のAI英会話サービスとなる。東京書籍以外の英語教科書への対応については「実証実験次第で検討していく」(イーオン担当者)としている。
【関連記事】
- ・プログリット、AI英会話アプリを海外展開 まず韓国で販売
- ・オンライン英会話のレアジョブ、保育施設運営に本格参入
- ・学研HD、高校教科書準拠のeラーニング教材とオンライン英会話提供
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。