
ラーメンチェーン「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(HD)の山根智之社長は9日、大阪・関西万博でのイベントに出席し、10月にもインドネシアの首都ジャカルタにイスラム教の戒律に沿ったハラル対応の最初の店舗を開業することを明らかにした。
力の源HDの山根社長はかねてハラル対応の新業態を導入する考えを示していた。大阪府泉佐野市に本社を置く不二製油の大森達司社長との対談のなかで「来月か再来月にジャカルタでハラル業態に挑戦する」と述べた。
不二製油が開発した植物性だし「ミラダシ」を使う方針。大豆タンパク質などで動物性のうまみを再現しただしで、豚骨スープの味わいに仕上げる。不二製油の大森社長は「ハラル認証を受けているシンガポールの工場からの供給を考える」と応じた。

力の源HDは海外で通常の豚骨ラーメン店を展開している。同時に米国ではビーガン(完全菜食)対応の業態として「ippudo V」も運営する。山根社長は「ハラルの基準は各国によって異なる。その対応を考えながら今後の出店を検討していく」と話した。

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