キリンホールディングス(HD)は9日、電気の力で塩味やうま味を強める機能を備えた「エレキソルト カップ」の販売を公式オンラインストアで開始した。消費者の健康志向に対応し、減塩でも料理のおいしさを損なわない食器として、海外展開も検討している。

カップから微弱な電気を流すことで、塩味のもととなるイオンが舌に触れやすくなり、強く味が感じられる仕組み。スープ類やみそ汁などに使用することを想定している。販売価格は2万6950円で、11月以降に家電量販店などでも売り出す予定だ。

同様の技術を用いたスプーン型の商品も販売しており、同社は来年からアジア圏でも展開したい考え。東京都内で9日記者会見した吉村透留常務は、「少しでも豊かで健康な生活を送っていただけるよう事業を大きく育てていく」と語った。

塩味を強める電気カップを手に撮影に応じるキリンホールディングスの吉村透留常務(右)ら=9日午後、東京都港区

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