後発薬(ジェネリック医薬品)大手の沢井製薬(大阪市)と日医工(富山市)は10日、一部製品の生産・販売を集約する協業を始めることで合意したと発表した。互いの協力で生産効率を高め、製品の安定供給につなげる狙いがある。
協業の対象は15成分、30品目。そのうち14品目は生産をどちらかの工場に寄せ、残りはどちらかが製品の販売を辞める方向で協議を進める。2026年以降、順次実施していくという。
20年以降に複数のメーカーで相次いだ品質不正の背景には、各社で続く少量多品目の非効率な生産の問題があるとされる。沢井光郎・沢井製薬会長は「薬の供給量の多い大手同士の協業は、供給不安の早期解決に大きく寄与する」とコメントしている。
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