
ミニストップが10日発表した8月の既存店売上高は、1店あたりの1日平均で前年同月比2.2%減の45万2000円だった。2カ月連続で前年実績を下回った。おにぎりや弁当など店内調理品の消費期限を一部店舗で偽装していた問題が発覚した。8月から店内調理品の販売を全店で休止したことに伴う客離れの影響が一部みられた。
同日発表したセブン―イレブン・ジャパンの8月の既存店売上高は0.8%増だった。ファミリーマートは3.6%増、ローソンは5.8%増。ミニストップは大手3社に比べて落ち込みが目立った。
偽装問題が明らかになる前の7月実績(2.4%減)に比べてマイナス幅はわずかに縮小した。店内調理品の販売停止により客足が遠のいた一方で「工場で作った通常のおにぎりや弁当を代わりに買うニーズも増えた」(同社)とみられる。

平均客数は3.5%減の677人、平均客単価は1.4%増の668円だった。季節性の兼ね合いもあり単純比較できないが、7月と比べると客数は1.9%減、客単価は0.9%増だった。
同社によると、最長3年前から東京や大阪などの25店舗で消費期限を偽っていた。売れ残りによる廃棄ロスを減らそうとする動機があったという。店内調理の再開時期は未定としており、販売停止に伴う業績への影響は10月ごろまでに公表する。
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