伊藤園とツムラは漢方製剤の製造工程で発生する生薬残渣(ざんさ)を活用した「生薬リサイクル紙」を共同開発したと発表した。
生薬リサイクル紙は、生薬残渣を紙原料に混ぜて製造した紙で、普段使用する紙と比べて質感や強度、色合い、香りが独特であり、和紙に近い風合いとなる。さまざまな生薬残渣を利用するため、製紙時期によって紙の風合いが変わることも特徴の一つだ。紙原料に生薬残渣を混ぜることで、パルプ使用量や木材由来原料の削減にもつながる。
今回の取り組みでは、伊藤園の独自技術「茶殻リサイクルシステム」を生薬残渣に応用した。同システムは茶系飲料の製造過程で排出される茶殻を日用品や工業製品の原材料に有効利用する仕組みで、これまでに約100種類を製品化した実績がある。
ツムラは漢方製剤を製造する過程において、現在年間約3万8000トンの生薬残渣を排出している。これまでも堆肥化や火力発電所のバイオマス燃料化などで生薬残渣を有効活用している。
両社は今後も連携し、廃棄を減らして資源を効率よく循環させる「循環経済(サーキュラーエコノミー)」の実現を後押しする。
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