日本製鉄は温暖化ガス排出量削減に役立つ同社製の鋼材が、住友商事により大阪市で開発された宝飾品ブランド「スワロフスキー」の関西旗艦店で、建屋の主要鉄骨部材に採用されたと発表した。通常の鋼材と比べ原材料調達から鉄鋼生産までの間に生じる温暖化ガス排出量を7割削減し、建設資材からの脱炭素に寄与した。
建物は大阪市中心部の心斎橋エリアに立地し、鉄骨造り4階建て。H形鋼や鉄骨厚板など複数の部材で採用され、主要鉄骨部材の約65%を占めた。試算では通常の鋼材と比べ温暖化ガス排出量を約74%削減できたという。スワロフスキーの店舗は1日に開業した。
採用された鋼材は経済産業省の研究会で定義された「GXスチール」にあたり、製品名は「NSCarbolex Neutral」。温暖化ガス排出削減量を記載した証明書と共に供給することで、購入企業の排出量から控除してもらえる仕組みだ。
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