
ミネベアミツミは12日、温度センサー大手の芝浦電子に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)が不成立になったと発表した。11日まで実施していたTOBに応募した株式数が成立に必要な下限に届かなった。台湾の電子部品大手の国巨(ヤゲオ)とのTOB合戦から撤退する。
TOBは5月2日に始め、最終的に1株あたり6200円のTOB価格を示していた。応募株式数は全体の2割強の356万株で、成立の下限だった50.01%にあたる約753万株に達しなかった。
ヤゲオは2月、芝浦電子に対して同意なき買収を提案し、ミネベアミツミは4月に友好的な買収者(ホワイトナイト)として名乗りをあげた。以来、両社によるTOB価格の引き上げ合戦が繰り広げられていた。ヤゲオは1株7130円で、18日を期限にTOBを進めている。
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