
関西電力グループで電気自動車(EV)向けの給電システムを運営するエネゲート(大阪市)は16日、昼間など太陽光発電の電力が余る時間帯にEV充電すると料金を割り引く実証実験をすると発表した。10月11日から11月3日までの土日祝日に実施する。
エネゲートが提供する全国3200台の給電システム「エコQ電」の利用者が対象。天気予報を基に、10地域ごとに太陽光余剰電力を予測し、割引対象となる休日の前日までに割引率をアプリで通知する。例えば晴れた日の昼間に充電を行うと最大5割の割引が受けられる。
2025年春の大型連休以来2度目の取り組みで、前回はゴールデンウイークに実施した。エネゲートの貝原一弘理事は「前回は価格誘導の効果を確認できた。今回は自宅よりも安く充電できる可能性があることを周知し、EV充電で余剰電力を解消するボリュームを増やしていく」と述べた。
秋は日照時間が長く、冷暖房などの電力消費量も少ない。特に工場などの稼働がないため電力が余りやすいとされる休日に実施することで、余って捨ててしまう電力の削減につなげる。
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