
関西電力やJERAなどで構成する「浮体式洋上風力技術研究組合」(FLOWRA、東京・港)は16日、英北部スコットランドにある実験施設「欧州海洋エネルギーセンター」(EMEC)との協力に向けた覚書を交わしたと発表した。洋上風力のなかでも海上に風車を浮かべて発電する「浮体式」の技術開発での連携を検討する。
FLOWRAは国内の約20社が参加し、浮体式の洋上風力発電開発で連携する。EMECは潮の流れを利用した潮力発電の実験施設を抱え、実際の海域で様々な試験装置を使える環境を備える。浮体式洋上風力発電設備向けにも試験できる環境の構築を進めている。
FLOWRAは発電事業者らが実際の海上で浮体式関連技術の有用性を確認できれば、課題を早めに把握し、解決しやすくなるとみる。寺崎正勝理事長は「基本技術の開発、検証・評価手法の確立などを加速し、市場の拡大などに貢献する」とコメントした。
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